幸福の条件

アランさん。「そういうふうに運命について不平を言うことは、不幸を増すことであり、笑う希望をすべてあらかじめとりあげてしまうことであり、そおんために胃そのものまでいっそう悪くなるからである。もしひとりの友人がいて、なにかにつけて悲痛の思いで不平を言ったとすれば、もちろんあなたはかれをなだめて、世の中を別の角度から見させるように努力するだろう。それなら、なぜあなたは、あなた自身にとっての貴重な友とならないのか。あなたが微笑したところで雨に対してはなんということもないが、人々に対しては大いに役立つからだ。そして、たんに微笑のまねをしただけでも、もう人々の悲しみや悩みを少なくする。雨降りのときこそ、晴れ晴れとした顔をみたいものだ。それゆえ、悪い天気のときには、いい顔をするものだ」どんなときでも、微笑んで。