ケクレの夢

nakatomimoka2012-01-02

鍋山徹さん。「「亀の甲」と言われいてるベンゼン環(芳香族(C6H6)の構造式を思いついたのが、ケクレというドイツの化学者です。1865年、当時ケント大学に勤めていたケクレは、ある晩、机に向かって勉強しているとうっかりうたた寝をしてしまい、不思議な夢をみます。奇妙な夢で、ヘビのような炭素原子の鎖が眼の前でうごめいていたのです。それから、一匹のヘビがつぎつぎにもう一匹のヘビのシッポに巻きついて、ぐるぐる輪を描くように一つの環をつくったのです。ケクレは夢からさめると、一晩中かかってベンゼンの環状構造を考えたのだそうです。「考える」とは、ある命題についてその解答を四六時中さがし続けているということではなく、洋服をハンガーにかけるようにずっと気にかけていること、なのです」夢で解決してもらう課題を、ずっと持っているように。