敬の心を持続せよ

nakatomimoka2014-05-04

安岡正篤さん。「『礼記』の曲礼篇にいう、すべてに敬(つつ)しみの心を持続せよ。おごそかに思い、落ち着いてはっきりと意思表示をし、万民を安んじたいものである。人の上に立つものは、傲慢な心を増長させてはならない。欲望をほしいままに遂げてはならない。いかなる志望もとことんまで満足させてはならない。楽しみも究極まで追求してはならない。賢者は親近しても敬の心を失わず、畏敬しても愛情を忘れず、愛する者にも悪を認め、憎む者にも美点を認める。財貨を蓄積してもよく人に散じ、安隠な境遇に安んじていても、いつでも変化に即応できねばならない。財貨に対しては無原則に貪ってはならない。危機に遇ってもむやみに逃避してはならない。争いごとも強引に勝ことばかり求めてはならない。疑わしいことは安易に断定してはいけない」ふーむ。