林秀靜さん。「風水の語源を遡ると、晋時代の郭璞（かくはく）が書いたと伝えられる『葬書』に出てきます。大地の気は、風によって吹き飛ばされてしまい、水によってそこにとどまる性質があることを古の人は知り、大地の気が風によって吹き飛ばされないように、水に恵まれるように工夫した。つまり、風と水の性質を生かして、大地のエネルギーをとどめて、生活に取りこもうというのが、『風水』の本来の意味です。いい『風水』の条件は、地脈が通う、やや小高く、周りを山や丘に囲まれて気が散じない土地、そして河川や海、湖などの豊富な水がある地域ということになります。世界有数の大都市は、この条件をほぼ満たしています。京都、大阪、東京なども、幾筋もの河川や湾に恵まれ、周りは山に囲まれていて、いい風水の条件を満たしています」まず選地術から。
