動物にも祝祭がある

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イングリッド・フェテル・リーさん。「どんな文化にも祝祭はあるし、動物にさえ浮かれ騒ぐ種がいる。離れ離れになったあと再開したゾウは、興奮に足を踏み鳴らし、放尿し、牙を打ちつけ合い、耳をはためかせ、鼻を絡ませ合う。互いの周りをまわり、恍惚とした高い声で鳴き、喉を鳴らし、吠える。オオカミも再開を騒がしく喜び合うことで知られる。狩りのために離れていた集団が戻ってくると、うれしげに遠吠えし、そのコーラスは長ければ2分間も続く。すべての動物種の中で最もお祭り騒ぎをするのはチンパンジーだろう。チンパンジーは食べ物を運ぶ飼育員を見つけると、騒がしい叫び声を上げて近くの全員を呼び集める。仲間同士の激しいキスと抱擁の嵐がそれに続き、親しみを込めた触れ合いが、いつもの100倍にも増える。全員が祝宴に加わるのだ」祝祭。