同期行動で幸せ

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鈴木祐さん。「「合唱クラスの成績が良かったのは、他の活動よりも他者との関係を結びやすかったからだろう。みんなで歌うという行為が、他のグループよりも全体感を高めてくれたのだ」この現象を、心理学では「同期行動」と呼びます。その名の通り他人と同じような動きをすることで、ナチスドイツ軍の一糸乱れぬ行進や北朝鮮で行われるマスゲームなど、集団の結束を高めるために昔から使われてきたテクニックです。そこまで行かずとも、かつて体育の時間で習ったラジオ体操や組体操なども同期行動の一種に入ります。スコット・ウィルターマウス氏によれば、現代社会で同期行動を活かすには、次のポイントさえ押さえておけば問題ありません。〇全員が近い場所で行うこと、〇同じタイミングで同じ行動をすること。同期行動の内容はなんでも構いません」同期。

確信度合が6割を超えると

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梯谷幸司さん。「脳科学の実験で、確信度合が60%を超えると、『なんかうまくいきそうな気がする。ほら、やっぱりうまくいった』と、信じ込みを実現化しようとすることがわかってきました。まったく自信がない状態が60%を超えると、『達成できそう』という信じ込みになり、潜在意識が達成しようと動き始めます。しかし、60%未満だと、『ほら、言わんこっちゃない。達成しないじゃん』と証明し始めます。潜在意識は自分が信じていることを証明したいのです。ですから、この『確信度合い』を上げていくのは極めて重要です。ところが、いきなり100%の状態を想像しようとしても難しいものです。『私はできる』『できると信じる』とただつぶやいても効果はありません。脳に、『達成できそう』という感覚を芽生えさせておく必要があります」6割。

不安はアラーム

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鈴木祐さん。「人類の進化の中で、『不安』はどのような役割を果たしてきたのでしょうか? 結論から言えば、不安の機能は『アラーム』です。まだ正体があきらかではない生存の危機を察知し、事前に対策を取れるようにアラームを鳴らすのです。不安がなければ人類はほどなく絶滅にいたったでしょう。いっぽうで、『喜び』や『楽しさ』といったポジティブな感情がなくても、すぐに生存の危機には結びつきません。心理学の世界では、『ポジティブな感情よりネガティブな感情のほうが強度が強い』という現象が昔から確認されてきました。ポジティブとネガティブの不均衡は、古代の環境では良い方向に働きます。ところが、不安の質が変わった現代では、かつてはうまく働いた機能が動作せず、あたまの中で非常ベルが鳴りっぱなしの状態になってしまいます」3倍は。

悪い波動の4点セット

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キャメレオン竹田さん。「波動がよくない状態の4点セットというのがあります。それは、執着、嫉妬、依存、束縛です。それらは波動をガ~ッと下げる効果があります。これらは、ギュッとした苦しい波動です。波動がよくない状態の人は、必ず、自分にものすごく執着をしています。自分と人を比較したり、自分を変えずに人を変えようとしたりすると、苦しくなっていきます。そして、苦しい波動が出るので、苦しいことがやってきます。この『わたし』という執着から解放されたときには、悩みはすべてなくなることでしょう。波動には原則があります。『自分が出した波動』が返ってくる。『すべてのもの』から波動が出ている。波動のエネルギーは高い方から低い方へ流れる。ですから、自分より波動が高い人といると、いいエネルギーが自分に流れてきます」波動。

損する者に三楽

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高橋源一郎さん「【論語425】では、逆に、やってはいけない娯楽です。まずは享楽。はっきりいって、ほとんどの娯楽がこれですよ。依存症になるやつ、といったらいいかもしれませんね。ギャンブル依存、ネット依存、セックス依存……。もはや、娯楽ではなく、欲望の従者になったということなんですよ。怖いですね。次は、遊楽。どこかへ行って遊ぶことです。ディズニーランド、鎌倉、温泉、海外旅行、その他もろもろ。競馬場へ行く場合は、享楽との掛け持ちになります。そして、最後は、とどめの宴楽。酒を飲んで騒ぐことです。そう、これが進行すると、合成麻薬覚醒剤に移行します。そうなると、エンタテインメントの枠を超えてしまいますが、気をつけて!」宴楽は、飲む。享楽というのは受身の楽しみで、打つと買う。行楽というか、旅行もあかんのや。

偏桃体をオフにする

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鈴木祐さん。「脳のパフォーマンス低下も、進化のミスマッチが原因だと考えられるのです。ヒンバ族の集中力は、ロンドンの若者にくらべて約40%も高かったのです。リンネル博士は、『都市に住む者は偏桃体が過敏になるからだろう』と推測しています。偏桃体はヒトの脳に備わった警戒システムで、身の回りに危険が迫ると活性化し、緊急事態に備えるように体に指令を出します。この警戒システムは、およそ6000万年前のサバンナで形づくられました。現代人の偏桃体はつねにスイッチがオンの状態であり、どうしても集中力は分散してしまいます。スマホを近くに置いたグループは、電源を切った状態だったにも関わらず、学生の集中力は半分に減ってしまったのです。デジタルデバイスが近くにあるだけで、認知機能は大きく低下する」スマホを近くに置かずに。

益する者に三楽

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高橋源一郎さん「【論語425】娯楽は大切です。でも、どんな娯楽が自分の為になるかには注意してください。そういうわけで、センセイがお勧めの娯楽を紹介しましょう。まず、礼節と音楽で自分を高める楽しみです。音楽はともかく礼節が娯楽なの、と思うかもしれませんね。でも、礼節を学び身につけることは、一つのカルチャーを味わうことでもあるのです。次は、人がいいことをしたら、まるでわが事のように誉めて回る楽しみです。えっ、そんなの娯楽かよ。そう思うかもしれませんが、会話もまた、楽しみ、娯楽ではありませんか。単なるバカ話やゴシップではなく、人を正当に評価して、そんなテーマで喜べるような人間になってください。そして、最後は、賢い友だち。そんな友達とまったりと過ごすこと。それ以上に有益で豊かな時間はありません」3つの娯楽。