道徳律と仕事

先頃100歳でなくなったマッキンゼーの実質的な創業者のマービン・バウアーは、ハワード・ヒューズから契約を持ち込まれたとき、非常に大きな利益をもたらす案件であったにもかかわらず、結果として「自分の道徳律と食い違いが出てくる可能性がある」という理由からその話を断わったという。彼はその信条を、「ファースト・ライン・オブ・ディフェンス」と呼んでいたというが、「まずは自分の感覚に合わない仕事はしない」ということらしい。この「勘」が、リスク管理に大事な感覚なのだろう。