出処進退の妙

越後長岡藩の家老、河井継之助は、「進ム時ハ人ニ任カセ、退ク時ハ自ラ決セヨ」と言い残しているという。引退したアサヒビール瀬戸雄三さんも、「社長業は脚光を浴びるところです。だけど脚光ばかりを浴びていると、人間は安心してしまい、ついには自分の姿を見失ってしまうものです。したがって、社長というものは、社長に就任した時にちゃんと目標を立てて辞任する時期まで決めておくべきです」と言っておられる、と「選択」で飯塚さんが書いている。なるほどね。