人間をつくるには

人間をつくるにはどうしたらいいか、とある人が松下幸之助の右腕と呼ばれた高橋荒太郎さんに聞いたところ、次のような答えが返ってきたという。「そんなにむつかしいことをやるわけじゃない。単純と言えば単純、人間をつくるには、まずその人の話を聞いてやることですよ。」いや、けっこうこれ、奥が深い言葉ではないか。陶芸で、土の声を聞いてやるというか、中からわき出してくるものを手を添えて整えてやるだけで形ができあがっていくイメージのような。部下の話、聞いてあげていますか?