遊びと人間

フランスの思想家ロジェ=カイヨワは、その著書『遊びと人間』の中で遊びを4つに区分している。その4分類とは、(1)競争(アゴン):運動競技、ボクシング、チェス、(2)偶然(アレア):じゃんけん、くじ、(3)模擬(ミミクリ)子供の物真似、人形、仮面、演劇 、4)眩暈(イリンクス)メリーゴーランド、ブランコ、スキー、登山、の四つだそうだ。 模擬や眩暈なんかはちょっと異質として、競争と偶然は確かに血湧き肉躍るための二大要素という気もする。たとえば、偶然も左右するさまざまな不確定要素がある経営環境の中で、いかに競争相手や目標に打ち勝つか、という風にしていけば、企業活動にいい意味で「遊び」の要素が入るのかしらん。