理を超える情、時に狂気

司馬政次さん。(米マサチューセッツ工科大客員教授)「地政学的に見ると、中国、インドなどのアジア諸国はTQMを一生懸命にやる時期にある。米国はいろんなものを結びつけて全体を動かすシステムマネジメントが得意。背後には猛烈な競争社会という土壌がある。ちょっと違うのが欧州です。社会の質を良くしようというコミュニティーの発想が最近は目立ちます。TQMは理でつきつめるものですが、理詰めの戦略はただの予測や計画にすぎません。理を超える情とか、時には狂気のようなものを経営者が持たないと未来は見えてこない。」ロジカルな能力は有る程度身に付いたと思うのだが、どうも何かを動かすにはロジカルなだけでは駄目で、それを補う、あるいは超えるなにかが必要なのであろう。それはどうもその人本来の性質に関わるような気がする。