利益優先主義

キヤノン御手洗さん。「私が95年に社長になった時、連結決算をやってみて借金の多いのにびっくりしました。これはいかんということで、社長としての初めの課題を財政再建というものに位置付けました。まず何をやったかというと、部分最適から全体最適、つまり事業部最適からキヤノン全体としての利益最優先という考え方を徹底的に説いたこと。もう一つは考え方を利益優先主義に徹底的に切り替えたことです。シェア主義で売り上げを上げていくと、もし利益がないと、運転資金は全部借金になります。そうすると金利に左右され、ぜい弱な経営体質になってしまう。会社にはまず利益がいる。会社の活動というのは利益を求めるのが目的である、と明確に言えるわけです。」売り上げに利益がついてくるように、というのが難しい。