稲盛和夫さん。「商売の秘訣は、お客様が納得して、喜んで買って下さる最高の値段を見抜き、その値段で売ることです。値決めは事業の死命を決する重大な判断であり、最終的には経営者が決断すべきであると私は考え、そのことを「値決めは経営」であると申してきました。なかでも、画期的な新製品の場合は、同業者との競争がないため、自分で値段を決めることができます。従って、コストに標準的な利益をプラスして値段を決めるべきではありません。こういう場合、値決めの判断基準となるのは、新商品のお客様にとっての価値なのです。つまり、お客様がその値段で買って、充分な価値があると認めていただけるなら、コストの大小にかかわらず、その商品価値に応じた価格で売ることで、高収益を実現することができるのです。」客が喜ぶ値段を。
