つちのえねの年初に

今年は「戊子(つちのえね)」。「戊」(ぼ・つちのえ)は草冠のついた「茂」と共通し、植物が繁茂するように物事が繁栄する意味を持つ。また、植物の下刈りによって通風をよくし根固めをする意味もあり、繁雑化する中で既存の事を再考、整理することで無駄を省き、風通しをよくすべきとされている。子は十二支の初め。「子は陽氣動き万物滋る」と言われるように、これまで陰氣が満ちていたが、初めに返って陽氣が地上に出て万物が盛んとなりはじめるという。棋士佐藤康光さんが「あえて難しい戦い方を選ぶ理由は?」と聞かれ、「この程度でいいかなという思想は持ちたくない」と答えておられた。安住を求めがちである我が態度と何という違いか。今年の目標。楽な道を選ばないこと。楽をしないこと。全力を出し切ること。常に変化を求め続けること。