世界観に基づく戦略を

nakatomimoka2008-05-30

三品和弘さん。「戦略とは大局的な判断の事である。大局的な判断とは、日々下すようなものではなく、一旦出来上がるとその後何十年に亘って存続するような、基本的な枠組みの設定に関わるものである。大局判断としての戦略を間違えないようにする為には、確たる世界観を拠り所にするしかない。星の数ほど下す判断のうち、どれが勝負所となるかは必ずしも事前にわからないからである。そうなると分析では追いつかない。むしろ総合的な判断力を支える基本認識がモノを言う。経営の文脈で言えば、どういう事業が収益を生むのか、組織や人はどう動くのか、事業環境はどう変わっていくのかといった、事業観、組織観、人間観、技術観、市場観、歴史観が大切になる。世界観があやふやでは、十年を超える単位で巡る因果を見渡せるものではない」世界観を。