戦略とは息の長い企て

nakatomimoka2008-05-29

三品和弘さん。「私は、戦略とは非常に息の長い企てだと考えている。本当の戦略とは、合議や予測、そして長期を超越する所、即ち通常の知的推論の範囲を超える次元にあるのではなかろうか。ミンツバーグによると、戦略とは人が抱くインフォーマルな直感であり、およそ人間が行う認知や社会行為の内で最も高度かつ複雑なプロセスを経て形成される。潜在意識の中で生まれることも珍しくない。従って、戦略に合理を求めること自体が非合理なのである。分析や計画、プラニングをいくら精緻化しても戦略は生まれないし、むしろ戦略を阻害することすら起こりうる。よい戦略とは、事後に見えれば合理的でも、事前には非合理と映るものである。戦略を立てるには、十年を超える時間単位を見据える直感的な透視力が必要となるのである」十年、見通せますか。