よい本によって己をつくれ

nakatomimoka2008-10-16

藤尾秀昭さん「坂村真民さんは私に言われた。『老人も本当は遅くまで寝ていたいのだ。しかし、普通の人と同じように7時まで寝ていて、どうして人の心に光を灯す詩が書けますか』そのあと、ぼそりと『創造する人間は、絶えず危機の中に身をおかなければならないのです』と言われた。私は目から鱗の落ちる思いをした。私も致知の編集で必死に働いたが、10年経った頃、心の中に緩みが出てきていたのだ。『あぁそうか。人間、大成するのは難しいことなのだ。これはいかん。この緊張感をもう10年続けていこう』と思ったのが坂村さんの一言だった。また、坂村さんの次の言葉が今も心に鮮明に残っている、それは『よい本を読め、よい本によって己をつくれ、心に美しい火を燃やし、人生は尊かったと叫ばしめよ』というものだ」絶えず危機の中に身を。 ☆