人間学と時務学

nakatomimoka2008-10-15

藤尾秀昭さん。「人が人となるためには2つの学問がある。一つは、人間の徳性、つまり、人を愛し、人を敬い、報恩を行い、忍耐する、というようなこと。これらを学ぶのを人間学という。もう一つは、その時代に必要な知識、技能を学ぶ学問、これを時務学という。前者を「本学」といい、後者「末学」という。大学という書物の中に、「その『本』が乱れて、『末』おさまるものにあらず」とある。人間学を学ばないで、いくら時務学を学んでも世の中はおかしくなるよという意味である。この日本は、戦後60年間、子供に一切人間学を教えなかった。知識、技能ばかり教えてきた弊害が、いま日本に表れてきているのではないか。若い世代に人間学を教えないといけないというのが、私の思いだ」心を養わず、頭でっかちになりがちな昨今。本末転倒になってはいけない。 ☆