すぐできるものしか

nakatomimoka2009-03-25

箭内道彦さん。「準備に時間や手間をかけたものは、それだけでまず評価されるという傾向があります。しかし、現代の多くの表現、特に広告では、時間をかけて作ったものが必ずしも”ベスト”であるとは限らない。あれこれいじくり回して微調整するよりも、その瞬間のひらめきであったり、偶然を素直に採用したほうがいいものになることが多いんです。編集を繰り返しても、自分の思ったものに近づいていかないときは、たいていどうにもならない。根本からダメな場合が多い。『すぐにできないものはいいものじゃない』ということを頭においておけば、無駄な時間を費やすことなく、自分の作ったものを冷静に判断し、『完成』なのか『やり直し』なのか決断できると思います。最良のものは時間をかけずに生み出されるものなのだと思います」そう、確かに。