茂木健一郎さん。「ミラー・ニューロンは『他人と自分の心を映し合う機能』を持った神経細胞です。この細胞の働きによって、人間の脳は他人の行動を自分の事のように知覚することができます。誰かの為に何かをすることを『利他的な行動』といいますが、この『利他的な行動』が実は自分の喜びにつながる、という事実が脳の活動を見るとわかります。ミラー・ニューロンが、『他人の喜びを感じている』という状態を想像すると、それを自分の喜びとして映し出すのです。どんな豪華な食事でも一人で食べるとわびしいもの。質素な食事でも大切な人と一緒に、相手がおいしそうに食べているのを見ながら食べたいと思うでしょう。他人と分かち合うと喜びはより大きくなるし、喜びを感じた時は人と一緒に喜びたくなるからです」人が喜べば、私も嬉しい。
