金井壽宏さん。「人間存在の二重性は、達成欲求と親和欲求に対応する。三隅先生は、リーダーシップという複雑な現象をパフォーマンスとメンテナンスという二つの軸で解き明かした。その理論はこれら二軸のイニシャルをとってＰＭ理論と呼ばれている。産業革命以降の社会は、放置しておくとどうしても課題、達成、パフォーマンスの極に偏りがちだった。いくら課題が達成されたとしても、その過程で集団が疲弊、崩壊してしまったら元も子もない。辣腕の経営者も人々を思いやる気持ちがなければ、いつか誰もついてこなくなる。だから人とともにいること、関係を生み出し、維持すること、一言で言えば、メンテナンスが必要になる。フィリップ・マーロウ風にいうと、リーダーは、タフなだけでもやさしいだけでもやっていけないのだ」タフでやさしく。 ［♪ 小岩井農場］
