菩薩として生きる

nakatomimoka2009-09-07

横山紘一さん。「仏教では、『いかに』という問いかけに対しては『菩薩行』という言葉で答えます。大乗仏教に至り、人間の生きるべき生き方として『菩薩行』が強く説かれるようになりました。菩薩とは『悟りを求める人』をいうのです。詳しく言えば、菩薩とは、『上求菩提』(上には菩提を求める)と『下化衆生』(下には衆生を化度する)という二大誓願をもって生きる人間のことを指します。『上求菩提』とは、菩提を求める生き方を実践する人、『下化衆生』は生きとし生けるものを救済(化度)しようとする生き方を実践する人のことです。前者は智慧を得ようという願いに基づく生き方であり、後者は慈悲を実践しようとする願いに基づいた生き方です。智慧と慈悲、この二つこそが人間の素晴らしさ、尊厳性を表した語です」自らは智慧を、人には慈悲を。