三楽を行い四欲を慎め

nakatomimoka2009-11-12

堀田宗路さん「貝原益軒は『三楽を行い、四欲を慎め』と説く。三楽とは(1)道を行い、善を積むことを楽しむ、(2)病にかかることなく、快く楽しむ、(3)長寿を全うすることを楽しむ。一方で、慎むべき四欲とは(1)あれこれ食べてみたいという食欲、(2)色欲、(3)むやみに眠りたがる欲、(4)いたずらにしゃべりたがる欲、である。また、『素問』という医書には『怒れば気上がる。喜べば気緩まる。悲しめば気消ゆ。寒ければ気閉じる、暑ければ気泄る。驚けば気乱れる』とあり、すべての病気はみな気から生じるとされる。それ故に養生の道は、気を調整することが重要だ。調整とは、気を和らげ平らかにすることである」なるほど、むやみに眠りこけたり、いたずらに喋ってはいかんのですな。それにしても気を平らかにすることの難しさよ。