鈴木義幸さん。「自分が見た風景を丁寧に描写する。すると相手は頭の中にその映像を再現しようとしてこちらの話を追います。だから、話に集中してくれる。楽しい映像が内側に展開されるわけですから、もちろん心地いい。できれば、そこに人のセリフのような“声”も加えるといいでしょう。文章のカギカッコの用法と同じですね。さらにフィーリングも加えてみます。音声や触感覚も加わった映像が入り込めば、それまで眉間にしわを寄せて仕事をしていた同僚の心の中も、一気に気分の入れ替えが起きるでしょう。特別なことを話す必要はありません。自分が見たものを具体的に描写するのです。聞いたことをセリフのまま紹介する。感じたことを素直に表現する。そうすれば、聞き手の頭の中で話の内容が映像として立ち現れ、気分が変わっていきます」描写を。
