かなわないと思わせる気

nakatomimoka2012-01-20

荒川博さん。「(榎本喜八選手は)ところが3年目に少し打率が落ち、4年目もさらに少し落ちた。それで5年目のシーズンオフに、僕が『3ヶ月間、俺の家に泊まれ』と言って、一緒に合気道の道場に通った。榎本には、技はあるけれど、『気』がないと感じたからだ。僕はその2年前から合気道の朝稽古に通っていた。武道家は、強くなると、相手に『俺はこいつにはかなわない』と思わせるような『気』を発することができる。野球でもそれは同じで、『このバッター、強いな』とピッチャーに思わせることが大事。榎本にはそういう『気』の出し方を教えた。すると翌年、榎本は3割4分を打ち、初の首位打者になった」剣道五段のW君と合気道四段(現五段)のF君と話していて、対峙したときの『気』という話が出た。そんな「気」を、ほとばせられるのはいつの日か。