自分自身をもてなす

nakatomimoka2012-04-06

千宗屋さん。「『おもてなし』は、たいていの場合『誰か(第三者)をもてなすにあたって』、優れた配慮や技術を示せることを意味しています。それはもちろん重要ですが、他者との関係を云々する前に、まず自分自身としっかり向き合う、いわば『自分をもてなす』ことができなければ、他者の心情を察し、慮り、もてなすことはできません。だからこそ、人を『おもてなし』する前の独服、自分自身と向き合う機会をつくるところに茶の湯の原点があり、それこそが禅と共通する部分ではないかと思うのです。独服とは、自分のために自ら点てていただくお茶のことです。茶室のことを『囲い』ともいいますが、日常の中のほんの一時、お茶によって囲われた非日常の空間を作り出すことで、自分と向き合い、確認をし、ニュートラルポジションに戻る」茶をいれよう。