永守重信さん。「私は長い経験で様々な部材の原価が頭に入っています。それを基に指摘するわけです。ここでも私が重視するのは社員に本当の原価とは何かを学んで貰うこと。ただ、「やれ」「頑張れ」ではダメです。経営者の指示は具体的でなければいけないのです。一日に数百枚の稟議書が来ますが、それに全部目を通し、『限界と思った時がネゴのスタート』『死力を尽くしたのか』といったコメントまで書きます。稟議書に何も考えずに判を押すことなど考えられません。稟議書こそ会社と利益を作るとさえ言っていいほどなのです」「当社では各部署で毎朝、リスク会議というものもやっています。その時々、各部署が直面するリスクは何か、どう対応しようとしているかを発表し、検討と行動をし続けるという活動です」そうなんだよな、具体的に。
