敗戦は勝利のための必要経費

nakatomimoka2014-03-23

森内俊之さん。「『このまま指しても負けるな』と思ったときほど、丹念に考えるようにしている。形勢不利なときに良い手は存在しないので、自分が納得できる手を追い求めるように方針を転換するのだ。それを続けていても負けるときは負けるのだが、可能性を追求することはできる。相手や状況に関係なく、自分が納得できる手を追い求めれば、反省はあったとしても言い訳は必要ない。どれだけ純粋に将棋に向き合えているか、負けたときこそ試されているような気がする。私にとって、敗戦は勝利のための必要経費のようなものだ。棋譜で見ているのと、実際にやって負けるのとでは、まるで違う。知識と経験は別物だ。たとえ負けたとしても、公式戦の場で集中して考えることで、棋士として進化できるはずだと信じている」目先ではなく、成長と進化を。