酒巻久さん。「大工職人の世界では『仕事の前に道具の手入れと、小便、大便を済ませておくのは当たり前で、仕事が始まってからカンナ研ぎをしたり、トイレに行ったりするのにろくなのはいない』と。集中力を持っていい仕事をするには、何より準備が大事で、それを怠れば、仕事の質も効率も悪くなる。キヤノン電子のある工場では、入口に姿見が置いてあり、社員は出社したら、まずそれに我が身を映して、その日の仕事の目標を宣言し、それから工場に入ると、今度は紙にその目標を書くようにしている。そうやって毎朝、その日やるべきことを整理し、心と頭の準備を行うようにしたら、集中力を持って仕事に入れるようになり、不良などのミスが大幅に減少した。(略）仕事が終わったあとも、３０分でいいから、その日の仕事を振り返る時間を持つことだ」反省したか。
