本当のプロは

nakatomimoka2016-02-10

丹羽宇一郎さん。「私は川上哲治さんに大変親しくしていただき、お酒も二、三回飲んだことがあった。『あのやんちゃな金田正一が、なぜ自分の言うことに従ったか。私が監督だからということではない。あれだけ国民の支持を得ている長嶋と王でさえ川上の言うことを聞く。だから金田も従った。他のみんなもそうだった』。見方を変えれば、長嶋と王が従うだけの人間的な大きさが川上さんにあったということだ。川上さんから教えられたのは、普通の運動選手とかけ離れたプロのすさまじさだった。川上さんは言った。『疲れるなんてプロの言うことじゃない。本当のプロは、もうこれ以上できないということも言わないものだ。もうこれ以上できないという段階も乗り越えて、初めてプロは無我の境地に至ることができる。そこまでやるのがプロなんだ』」アマチュアの私。