鯉とりまあしゃん

nakatomimoka2017-10-26

三木雄信さん。「孫社長は常々、『交渉の秘訣は”鯉とりまあしゃん”に学べ』と話していました。『鯉とりまあしゃん』とは、孫社長の実家に近い福岡県浮羽郡(現在の久留米市)に実在した鯉とりの名人です。彼は鯉とりをする数日前から栄養価の高いものを食べ、水中で体温が低下しないよう準備し、当日も河原のたき火でじっくり体を温めます。そのまま川に入って水中に横たわると、人肌の温かさを求めて鯉が集まってくるので、腕の中でそっと受け止める。これが『鯉とりまあしゃん』のやり方だったそうです。交渉の達人は、決して議論で相手を論破したり、巧みな話術で説得しているわけではありません。鯉が人肌の温かさを求めるように、『この人と一緒なら安心』という状況をつくれば、相手は自らこちらへ歩みよってきます」提案の前に、状況づくりを。