生まれて初めて、というか社会人になって革靴を履くようになってからはじめて、靴磨きをしてもらった。高い台の上に座って。靴を履いたまま金具の上に乗せて。それで、自分が今までやってきた靴の手入れがまったくなっていなかったことを知った。なんというか、クリームをなすりつけて、ただのばしていただけに近かった。ブラシの使い方もわかっていなかった。たまたま、図書館で究極の靴磨きだとか、靴磨き・手入れがよくわかる本、というのを借りてきていたタイミングで、コートを買った百貨店で大岡辰徳さんの靴磨きがサービスとして受けられる券をもらったので行ってきたものだ。大岡さんは靴を磨き始めてから自分の人生が変わったと言っておられた。よし。夢をかなえるゾウの最初の話ではないけれど、今日から、靴を磨いて、足元から人生を変えていくぞ。
