生まれ変わりの有無

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小池龍之介さん。「『死後に自らの業に基づいた生まれ変わりがある』と考えるのと、『死後は無に帰すのみで、生まれ変わりなどあり得ない』と考えるのとでは、私達の生活態度や年の重ね方に、ずいぶんな差が生じます。『死んだら終わり』と確信していれば、他人を騙そうと、威張りちらして他人を傷つけようと、怒りに駆られて怒鳴ろうと、インターネット上で陰口を書きこもうと、しっぺ返しからうまく逃れたまま死ねたらいわば”勝ち逃げ”できるように思えることでしょう。つまり”無になる終わり”が来る前に、少しでも自分の欲望を多く実現するのが得だという計算が成り立ちやすい。反対に『死後は、業に応じて生まれ変わる』と確信していれば、その計算は『悪いことはなるべくしないほうが、長い目で見れば得だ』という方向に変化するでしょう」業。