さとうみつろうさん。「ニーチェは著書でルサンチマンのことを、『行動では示さないので、単なる想像上の復讐で埋め合わせしようとしているヤカラ』と書いています。ルサンチマンとは社会的な弱者が、権力者などの強者に対して『怨み、憤り、批難』の感情を心の内側に屈折させて持つことなのです。愚痴はただの自爆テロ、被害は本人にしか及びません。それがルサンチマンの『自爆テロ』なのです。ワイドショーを見ながらどれほど愚痴を言っても、TVの向こうの有名人は無傷です。ところが、ルサンチマンを抱いた当人自身は、『金持ちになるのはイケナイコト』『自家用ジェットに乗ってはイケナイ』など、無数のルールを自分自身に課すことになってしまいます。他人を批判するルールは、誰よりも自分自身を強く縛りつけてしまうものです」愚痴は自爆。
