新事業と酒宴

岩崎弥太郎は「およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ずより大きな利益をもたらすからである」といい、常に政府高官をまねいて豪華な酒宴を開いたという。いまや状況はそれを許さないし、賄賂は論外であろうが、人に与えてその人を「信者」にしてしまうことが「儲」けるための第一歩というのは漢字のつくりからみてもたぶん真実なのであろう。