人間の資質

「深沈厚重なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄なるは、これ第二等の資質。聡明才弁なるは、これ第三等の資質。」呻吟語にあるこの言葉を噛みしめているところである。どうも自分の目指していたのは第三か、良くて第二までで、第一の資質に全く欠けていることを思い知らされている。「運・鈍・根」の「鈍」ということと通じるというが、まだまだ道は遠いのである。

中国明代の儒学者である呂新吾(ろしんご)の『呻吟語』より。
深沈厚重(しんちんこうじゅう) 是第一等素質
磊落豪遊(らいらくごうゆう) 是第二等素質
聡明才弁(そうめいさいべん) 是第三等素質 

第一等の人物は、深沈厚重
どっしりと落ち着いて深みのある人物
細事にこだわらない豪放な人物は第二等
頭が切れて弁の立つ人物は第三等である