牛丼はなぜ売れた

吉野屋は2001年8月に牛丼を400円から280円に値下げして、数で2倍売った。船井総研の小山社長はこう読んでいる。バブル期に今は大変だけど、先には給料も当然あがるから頑張ろうと決心して家を購入した層が、バブル崩壊で平均6万3000円あった残業代がなくなり、給料は上がらず、ボーナスは減る上に、子供の成長とともに教育費はかさむばかり。従って、平均5万円程度あったお父さんの小遣いが、4万円、3万円と下がり、今や2万円から2万5千円というのが普通。居酒屋に週一回、平均3000円として1万2千円、等考えると、必然的に昼ご飯は200円〜300円で抑えるしかない。吉野屋の280円はこの価格帯にぴったりはまったのだという。