智を養う

『戦国策』には「智者ハ未萌ヲ見ル」とあり、『三国志』には「智ハ患(ワザワイ)ヲ免ルルヲ尊ブ」とあるという。即ち、ものごとがまだ兆さない段階でその動きを察知し、事態が悪化しないうちに適切な対策を講じられる能力が「智」であると中国文学者の守屋洋さんは解説している。孫子はリーダーの条件の第一にこの「智」をあげているという。