太陽の塔  

読書録的に。第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作、森見登美彦の「太陽の塔」がなんともいえず面白かった。やられた、という感じ。舞城王太郎の「熊の場所」も勢いがあって一気に。第14回三島賞中原昌也「あらゆる場所に花束・・・・・・」はちょっと守備範囲から言うと取れないゴロだった、読み手の力不足でしょう。乱歩賞の「マッチメイク」はまあ楽しめた。歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」は見事にどんでんがえされました。佐藤正午「ジャンプ」がなかなかいい味。吉田修一の「東京湾景」は今クールにテレビドラマ化されることもあり期待したが、期待ほどではなかったか。絵本のほうでは「よるくま」「赤い蝋燭と人魚」などの酒井駒子さんが良い仕事をしているように思う。