八方にらみの竜

nakatomimoka2004-10-08

彼岸のお墓参りのついでに、妙心寺というお寺に行った。個人的なことながら、お墓は京都にあるのである。妙心寺は、京都の右京区花園にある臨済宗のお寺であって、狩野探幽法眼守信の描いた雲龍の天井画が見事であった。説明によると、龍は空想上の動物だから実在の動物のパーツを寄せ集めて書かれているのだという。口はワニ、髭はナマズ、角は鹿、うろこは鯉で尾は蛇、爪は鷹、そして、眼はなんと牛なのだそうな。構想に5年、筆をもって3年。描かれてから350年経って、その龍がこちらをにらんでいる。