盗気の技術

早島正雄さんによると、人の「気」の流れを利用して自分の「気」を強める方法があるといい、他人の気を盗むことから「盗気」といわれるという。中国皇帝の房中術や江戸時代の大奥も若い女性達からの「盗気」なのだと。それはともかく、早島氏によれば、日常でも相手の話に深く同調したり、相手と声を合わせて笑ったりした時ほど、相手の「気」が自分に流れ込みやすいのだという。故福田赳夫さんが、熱心な話の聞き方、相槌の打ち方、大きな声での笑い方など、「盗気」の技法をマスターしていたそうな。ふむふむ。でも、あんまり「盗む」などと考えるといやらしいので、一緒に笑うと気の流れがよくなってお互いハッピーと考えるほうがいいですよね。下世話ながら、若々しい森光子さんは東紀之くん達から「盗気」をしているのかしらん。