天を相手にせよ

縄文アソシエイツ社長の古田英明さん。「スキルを磨くことはもちろん大切だが、私が見るのはむしろ、仕事を通じて世の中に何を成し遂げようとしているかという心の持ち方の部分である。若いころ『働くというのは傍(はた)を楽にするから働くというのだ。お前の周りのひとをどれだけ楽にできるか考えて仕事をしろ』と諭された。また、『南洲翁遺訓』の『人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし人をとがめず、我の誠の足らざるを尋ぬべし』という一節にも教えられた。(中略)天に与えられた才能を自分のためにだけ使う人に、組織を支えることはできないだろう。」そうか。仕事をするに、人を相手にせず、天を相手に。