一人の人間の熱狂から

故萩元晴彦さんは、「プロデューサーとは・・・」という13項目からなる素晴らしい文を残している。その中から2つ。「恋する。恋せぬ者はプロデューサーではない。けれども,恋する相手は真物であること。能力に応じ,熱中できれば,何人に恋してもよい。誠実であること。恋人Aに恋人Bの存在を知られてもよい。会わせてもよい。AとBが恋し合えば,さらによい。」「熱狂する。熱狂できぬ者はプロデューサーたり得ない。けれども,人間は命じられて熱狂するだろうか。それは『血』である。熱狂する『血』が流れていない者はプロデューサーになるべきではない。あらゆる新しいこと,美しいこと,素晴らしいことは一人の人間の熱狂から始まる。」何かに恋をして、熱中ができるか。熱狂する「血」は、我が体中にはたして流れているのか。