霧の中を進む勇気

菅野寛さん。「経営者に上がってくる意思決定案件とは、往々にして、情報が不完全で、科学的思考だけでは意思決定できない案件である。しかも、ここで意思決定を先延ばしにすれば事業のパフォーマンスに重大な悪影響を与えるので、いま、意思決定しなければいけない案件である。(中略)戦争における理論を戦略的に体系化した第一人者で、『戦争論』を著したプロイセンの軍人、カルル・フォン・クラウゼヴィッツは、この「不完全な情報下でも必要なタイミングで意思決定する勇気」を「霧の中を進む勇気」と名付けて、戦場における指揮官の最も重要なスキルの一つであると説いている。(略)「わかっているのに意思決定できない」のでは、経営者としての責務を果たしていない。」情報が不完全だとなかなか、決められない。なかなか、決めてもらえない。