六分四分の理

ダイキンの井上礼之さん。「できるかどうかはっきりわからなくても、とにかくやるんだと。結果的に間違ってもいいんです。経営判断というのは『六分四分の理』だと思います。六分の理があれば、あとは曖昧な部分があっても、走りながら考え、修正していけばいい。戦略を立てるのに時間をかけて膨大な資料を作っても、出来上がった時にはもう世の中が変わっている。それで、『もう資料作りはするな。ある程度の方向性が出たら行動に移ろう』と会社の体質を変えました。例えば数十億円の投資計画があるなら、是非の検討を延々と続けるより、その投資をする前提で準備に入れと走らせるんですね。その時、一度決めた戦略を変える権限を持つ者が現場に入り込み、動向を見ながら一緒に走っていれば、打つ手を微妙に修正していけるわけです。」六分の理で走ろう。