新年の干支に思う

平成18年の干支は、丙戌(ひのえ・いぬ)である。関西師友協会によると、「丙」は陽気が一段とはっきり発展することを示し、明らか、光り輝くという意味もある。文字学的にいうと、「丙」の字の上の一は、思い切って伸びる陽気を表し、冂(けい)は囲いを表わし、それに入という文字から成り立っている。つまり、物事は発展していっても、盛んに成りっぱなしということは無い。生命や創造の働きというものは、無限に続く循環的発展である。「戌」の字は「茂」と同義の語であって、発展的な様相を示す。従って今年は、陽気は明らかに伸びていくが、ただ反転する気配もあるので、変化の機に注意し、順調な繁盛の中にあっても、煩雑なものを断乎として切り取り、簡素化して行く合理性、戌削的改革が求められる年と考えられるという。良い年にしたい。