そこまでやるのか

古田英明さん。「どうすれば相手に感動を与えられるのでしょうか。簡単にいえば、それは、『そこまでやるのか』と相手に思わせることです。実際、伝説的な経営者にはこういう逸話が数多く残っています。たとえば、松下幸之助は系列電気店の方々を紹介して温泉地で慰労会を開く時、宴会場に並べられた何百枚もの座布団を、すべてぴったりと正面に向けて、同じ間隔で並べさせたそうです。しかも、凧糸を使って自分でできあがりをチェックして何回もやり直しさせたといいます。言葉で聞くと、なんてことないとおもうでしょうが、実際、巨大な宴会場に入ったとき、整然と並べられた座布団を見て、招待された系列店の店主たちは、感動を覚えると同時に最初から圧倒されてしまうわけです。」プロジェクトに際しての「そこまでやるのか」を無駄とするかどうか。