ドズヴァルドの生ハム

西岡郁夫さん講演から。「イタリアに『生ハムのフェラーリ』と言われる美味しい生ハムがある。社長のドズヴァルドはいくら頼まれても『これ以上生産すると味が落ちる』と年間1500本しか生産しない。著名人が列を作って待っているが、イタリアの現首相も国賓用に年間4本しか売って貰えないという。幻の味を求めて『金なら2倍でも4倍でも払う』と世界の富豪がお願いしても、1本12キログラムで2万6000円という値段は変えない。ドズヴァルド社長はすでに相当の金持ちで、古城を改造した大邸宅に住まっているが、屋敷の一番上等の客間には良い空気を吸わせるために生ハムが整然と吊されていると言う。おいしさに命をかけている。日本人もこういう商売に立ち返らなければならないのだ。」大量生産、薄利多売からの脱却が日本復活の鍵となるか。