問題解決能力の鍛え方

大前研一さん。「明日から社長ができる能力を身につけるためには、問題解決手法や論理的思考が自分の染色体に染み込むまで、徹底的に訓練をしておかなければならない。私自身、マッキンゼーに入りたてのころは、毎朝の通勤電車の中で短時間で問題を分析して解決策を提案する練習をしていた。電車に乗って最初にみた広告でその日のテーマを決め、横浜駅から東京駅までの28分間で問題を解決する手法を考えるのだ。その日最初に見た広告がビスケットの広告だとしたら、ビスケットメーカーの社長から『もっと売れるようにしてほしい』と頼まれたと仮定する。そして、東京駅に着くまでに頭のなかで自分の意見をまとめるのだ。このトレーニングによって、たいていの問題は三分間で、どう取り組めばいいかを提案できるようになった。」毎日の訓練を。