経営の原点

稲盛和夫さん。「『売上を最大にし、経費を最小にする』ことが経営の原点であることに気づいたのです。それ以来、私は『売上から経費を引いたら、残りが利益なのだから、売上を伸ばし、経費をできるだけ使わないようにすれば、その差額である利益が最大になる』という原理原則に基づき、会社を経営してきました。一般の経営者の場合、このくらいの利益率をあげたいと先に利益のことを意識してしまいます。自分の業界の平均的な利益率が仮に5%だとすれば、それぐらいの利益率をあげたいと思うのですが、実際にそうなれば、それでよしとしてしまいます。すると、その線を越えられなくなり、利益率も自然と頭打ちになってしまうのです。そのため、私の場合は、何%の利益率が妥当という考えを一切持ちませんでした。」ひたすら売上を増やし、経費を減らす。